黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-

20231016

私だけの宝物。

何回か前のブログに、カメムシの卵から寄生バチが生まれるまでの経過をアップしました。
28個あった卵のうち2個だけ孵化しませんでしたが、後はすべて抜け殻となり、生まれた寄生バチは、少しの間、抜け殻の上にとどまった後に、飛び立っていきました。

これは孵化が始まって数日後の抜け殻です。真中といちばん下の卵はずっとそのままだったので孵化できなかったと思われます。そしてこの抜け殻は、玄関のガラスに張り付いて、自然に剝がれる気配がありませんでした。そのままにしておいたら何年でもくっついていそう。

この抜け殻、捨ててしまうのはもったいないと思い、保存してみることにしました。
こういうものを買ってきてみました。エポキシ樹脂で固めるセット。

玄関のガラスの壁から、ナイフでカメムシの卵の殻を剥がし取ってみました。殻は乾燥していて、1個はじけ飛んでしまいました。残りをそおっと剥がしました。まとまった状態で剥がすのは難しく、ばらばらに。くっついているものでも4個くらい。
エポキシ樹脂に硬化剤を入れたものを型に流し込み、カメムシの卵の殻をを入れて固めてみました。

すぐに固まるわけではないので、卵の殻を並べてもすぐに端っこに移動してしまい、思うような位置に固定できません。
1日経って固まり、またさらに上からエポキシ樹脂を流しこみ、固まるのを待ちました。

2日目に型から出しました。

拡大。

さらに拡大。

ビーズのようなこの粒は1.5㎜くらいの大きさです。虫眼鏡で見ないと細かい構造は分かりません。

何となく卵の殻はシルバーのように輝き、殻の最外層は透明な膜で覆われていて、美しく見えました。

思っていた以上に、素敵なものが出来上がりました。金具を付けてペンダントにしようか、標本箱を作って飾ろうか考え中。
へんなものを作ってしまいましたが、ずっと卵の経過を見てきた私には宝物。


プロフィール

●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道 
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)

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