黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-

20240221

こつこつと日食撮影準備 、いろいろ躓く。

いつも皆既日食前は、何かと準備で忙しくなりますが、なぜか今回は特に大変。撮影に失敗しないようにするために、計画表を書いて、機材の操作を覚えて、試して、不具合がないか確認し、スムーズに使うことできるように繰り返し練習しています。やっていると、いろいろな不具合が出てきてしまい、その解決をしてはまた確認作業の繰り返し。何だか疲れが出ています。

まず1から覚えなければならなかったGFXですが、1か月かけていろいろ試してきました。まず風景の写りについて、景色の良い鬼怒水辺観察センターで広角、魚眼で確認してみました。


●GFXにレンズはCanon24㎜。35㎜フォーマットにクロップ。

フィルムシュミレーションという機能があり、20種類の設定があります。もともとフィルムメーカーであるFUJIのカメラならでは機能です。同じ露出で、設定を変えた写真3枚をアップします。PROVIA、Velvia、ASTIA・・・等々いろいろ難しい名前がついています。

微妙に雰囲気、色合いの違いがあります。不自然さがなく、それぞれに美しさを感じました。
ただ、どの設定がどの写りかわからなくなってしまったので、好みの写りのものを選ぶために、また写しに行くことにします。

●GFXにCanonの魚眼(8-15㎜) 35㎜フォーマットにクロップしていません。

空は透き通るような感じに写りました。


ここで問題が発生しました。VILTROXのマウントアダプターですが、本体もレンズもマニュアル設定にしたのですが、AFが作動してしまいました。MFで使うことができる時もあるのですが、できないときもあります。いろいろやっていくうちに、このレンズとアダプターの組み合わせでは、絞り開放にした時はMFが使えて、絞っていくとAFが作動してしまうような・・。絞りに関係なく再生ボタンを押してしまうとピントが動いてしまう。

日食撮影時、ピントが動いては困るので、電子接点のないマニュアル専用のマウントアダプターを購入することにしました。
いろいろなお店で在庫切れでしたが、アキバ流通という中古ショップで見つけました。

これを装着してみました。

ばっちりマニュアルだけで使えます。ただ絞りは0と表示されて、調節はできません。おそらく絞り開放値であるF4.0になっていると思われます。そうすると、日食撮影の露出設定は、F値だけは一定に4.0にするように露出表を作り直させばなりません。いろいろスムーズにいかないものです。

●GFXにBORG107FL(600㎜)を付けて太陽を撮影してみました。

中判カメラなので、600㎜の望遠レンズを付けても小さいです。フルサイズの約0.8倍です。

トリミングしてみました。

画質は、拡大しても拡大しても鮮明です。ただ、カメラの重さがあるため、光軸が微妙にずれて一部の辺縁がなんとなくピントが合ってない感じがしたり、ピント合わせもより正確さが必要な感じがしました。(この写真も厳密に合っているかわかりません)

練習に集中している私を、職員が写していました。全く気づきませんでした。
今度の日食は、GFXとBORGで写す計画はしていませんが、この組み合わせだと、プロミネンスも美しく、外部コロナも広く写すことができそうで良いかもしれません。

そのほか、家の庭から星の撮影も試してみましたが、ピント合わせが難しい、数秒なのに星が線のように写ってしまうなど、今までのカメラにない難しさでした。どうしたら克服できるのか、いずれ考えていきたいと思います。

GFXのFnボタンの割り当て、マイメニュー、カスタム登録も終わり、カメラ内蔵のインターバル撮影(ブラケット撮影しながらも可能)の操作も把握し、後は間違わないように使い慣れることが必要というところまできましたが、もう少し確認しておきたいことがあるので、広々としたところに、もう1回練習に行きたいと思います。

次は、OMDEM-1Ⅱと300㎜望遠 SWAT300で追尾の撮影を確実にできるように練習しなければなりません。一昨日行いましたが、磁器偏角の補正に手こずりました。

こちらも何とかしなければ・・。

プロフィール

●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道 
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)

“こつこつと日食撮影準備 、いろいろ躓く。” への2件のフィードバック

  1. ecl より:

    GFXとBORGフォローライトの組み合わせでトリミングされた太陽像に驚きです。
    こんなに解像度が高いんですね!
    海外遠征でなければ、是非この組み合わせで撮られた日食像を見てみたい気がします。
    日食とは言いませんが、国内で月食があったら、狙ってみられてください。
    あ、かえってシーイングの良い日に上弦くらいの月の方が見ごたえあるのかな?
    確か昔の製品で中版対応のテレコンバーターが有ったんじゃないかな?
    (BORG125DE用)
    今は手に入らないでしょうしね。

    • cross_963 より:

      ほんとに解像度が高く、外部コロナもプロミネンスも良く写ってくれると思いますが、
      プロミネンスは良いとして、外部コロナに関しては、画像処理のスキルがないために、私では良い画像も活かせないと思い、今回GFXは風景で活用することにしました。
      月もそのうちクレーターの写り具合など確かめてみたいです。
      ちょうど1週間くらい前にBORGにGFX用のテレコンないのかな?と思ってトミーテックに問い合わせてみたのですが、まだ返信が来ていません。以前はあったのですね。
      いろいろ検索して探してみようかな。
      まあ、絶対に必要というものでもないですが。

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