黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-
2022/ 07/ 13
はじめて出会ったオオムラサキ
オオムラサキは、国蝶であり、めったにいないチョウとこどもの頃聞いたことがあります。いつかは見てみたい、今年は探してみようかなと思っていたところ、つい最近チリ日食でお世話になったS様からオオムラサキの情報をいただきました。何日も経ってしまうとその場所からいなくなってしまうかもしれないので、すぐに探しにいきました。
場所は真岡の根本山。お寺のわきを通って、静かな細い道を車でのぼっていきました。ちょっと心細くなるような場所でしたが、自然観察センターがあり人もいるので安心。地図を見ながら林の中を探しました。クワガタやカブトムシの死骸などもあり、いろいろな昆虫がたくさんいそうでしたが目的はオオムラサキなので、よそ見をしないでチョウを探しました。
少しして大きなチョウがバサバサと音を立てて飛んでいるのに気づきました。そしてカナブンやスズメバチが集まっている樹液の出る木にとまりました。羽を広げるとオオムラサキでした。
紫の小さいチョウがオス。黒っぽい大きいのがメス。
OMD EM1Ⅱ 300mm ISO3200 f4.0 1/320 Psで少し明るく補正。
オスの羽の模様は図鑑で何度も見たことのあるオオムラサキそのもの。
紫色が鮮やか、白い斑点がまぶしいほどくっきり目立ち、輝くような美しさ。やはり実物はすばらしい。ハート形っぽい斑点も。
スズメバチとオオムラサキのメス。
5D4 マクロ100mm ツインライト(ディフューザー使用)
かわいい顔をしています。
カナブンとスズメバチが夢中で樹液を吸っているところに、オオムラサキも近づいてきて、口吻を伸ばして吸蜜。
カナブンとぶつかっても特に驚くこともなく、争うこともなく、お互いよけることもありませんでした。
こういう薄暗い林の中にいるチョウを写すのは、露出の設定がとても難しいと感じました。
5D4 マクロ100mm ISO400 f13 1/1600 マクロツインライト ちょっと明るく補正
実際の色に近い感じですが、ちょっと暗めに写ってしまいました。
5D4 マクロ100mm ISO400 f5.6 1/1000 マクロツインライト
f5.6で明るくすると、実際の羽の色とはちょっと違った色に写ってしまいました。
ツインライトを使わなかったとき。
5D4 マクロ100mm ISO12800 f5.6 1/1000
ライトがないと、かなり高感度になり、シャッター速度も上げられず、毛の繊細さがなくなってしまいます。
やはり近距離の場合はライトは使った方が良い感じがしますが、林の中は明るさも変化するし、ちょっとしたライトの加減やチョウとの距離で羽の色の写り方が変わってしまうので、実際の色に近くきれいに写すにはどうしたらよいかと考えているところです。
遠くにいるときは望遠で写しましたが、暗い場所なので飛翔写真は困難。
OMD EM1Ⅱ 300mm ISO3200 f4.0 1/500
もし写すなら、ちょっと林が明るくなったタイミングを見計らって、少しでもノイズを目立たなくするためにフルサイズのカメラを使うか、あるいはマイクロフォーサーズでも割り切ってノイズは気にしないで写すか。
ほか、近くで見かけた昆虫
ルリタテハ。
ヤマドアブ?
色とりどりのカナブン。
夕方の林、そんなに奥まったところではありませんが、誰もいないし何となく心細い感じがしてきたので帰ることに。写真はいまいちでしたが、オオムラサキ見ることができたことは大きな収穫でした。
できれば、レンズやライトを変えるなど少し工夫をして、もう一度チャレンジしに行きたいです。時間があれば・・。
プロフィール
●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)
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