黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-
2023/ 01/ 30
1月29日のZTF彗星 寒さ対策をして撮影に取り組む
前回のZTF彗星撮影では、寒さ対策不十分、機材の操作の不慣れなど、いろいろな問題点を感じました。今回それらを改善して、再度写しにいきました。
場所は同じ市貝町の芝桜公園。ここは見晴らしがよく天球の中から眺めているようにぐるっと星を見渡せる、広い駐車場で気兼ねなく撮影ができる、外灯も強くない、便座の温かいトイレもある、自販機もあるなど、良い点がたくさんあるのですが、光害がそれなりにあるのが欠点。最も肝心な部分ですが、この辺はどこでもそうなので仕方ありません。一人では怖いので、前回は夫、今回は姉を誘って行きました。


この日は安定して晴れていたので、ゆっくり練習ができました。ただ透明度はベストではありません。寒さ対策として、靴の中にホッカイロ入れる、太ももにもホッカイロ貼る、耳まで覆う帽子、電熱ジャケット、温かいコーンスープを保温機能の良い水筒で持ってくるなどの対策をしたので、-6度まで下がりましたが、寒さで苦痛なことはありませんでした。
5D4 400mm(100-400ズーム) ISO3200 f5.6 60秒 AP赤道儀

Psで調整してトリミング

5D4 400mm(100-400mmズーム) ISO3200 f5.6 60秒 63枚 AP赤道儀
ステライメージでメトカーフコンポジット 調整前

調整してトリミング

この画像処理は初めて。時間がかかりました。コンポジットしたばかりの画像は白っぽく、さえないものだったので、いろいろ調整してみました。コンポジットすることで少し尾がくっきりしましたが、この彗星の特徴である淡く長い尾は写りませんでした。光害のせいなのか、私の写し方の問題なのか・・。
今回はうっかりミスが多く、別な星を北極星と思って極軸合わせをしていたり、レンズキャップを付けっぱなしで星のピント合わせをしていたり。「おかしいな~」と思っているうちに気づきましたが、準備に時間がかかってしまいました。また400mmの望遠なので、ちょっと画面の彗星の位置をずらそうとほんの少し動かしただけで彗星を見失ってしまい、また低倍率から探し直しをしたり。姉とおしゃべりしながらやっていたので、注意散漫になっていたのかもしれません。やっと準備が整いタイマーで撮影開始。
タイマーで撮影している間、双眼鏡で観望。もやっとしたZTF彗星が確認できました。姉は初めてなので双眼鏡で彗星がわかるまで時間がかかりましたが、見つけることができ喜んでいました。
また、その間食べたシュークリームやコーンスープのおいしかったこと!
1時間半くらいタイマーに任せて撮影し終了としました。
振り返って、やはりが長い尾が写らないのが心残り。今後、時間が取れたら奥日光など、ずっと暗い所で透明度の良い日に写してみたいです。それにしても見えないもの探すのってたいへん・・。そして、まだAP赤道儀をスムーズに扱うことができるようになるまで時間がかかりそう。
プロフィール
●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)
“1月29日のZTF彗星 寒さ対策をして撮影に取り組む” への2件のフィードバック
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早速の再チャレンジ!寒い中、大変でしたね。
やったことのない画像処理など、キッチリこなされるあたりは、さすがです。
実は望遠鏡のセット中って、話しかけられると、なかなか進まないんです。
集中できないというか・・・。
私も同好会で行くと、だいたい一番最後に到着するので、組み立て中は、話しかけられても素っ気ない返答しかできません。
その代わり、撮影中は手持無沙汰なので、大いに他の方との会話を楽しんでいます。
それにしても、こうやって寒い中、付き合ってくださるお姉様や旦那様は優しいですね。
感謝、感謝。
画像は十分に迫力あると思うのですが、いかがでしょう。
彗星の淡い尾は、確かに光害に弱いです。
もしチャンスがありましたら、低光害地で撮影されると、全く違う表情になるかもしれません。
ただ、(他様のブログを見ると)今回の彗星はイオンの長い尾が、初期の頃より最近の方が弱いようです。
あ~、こちらも、そろそろ晴れてほしい・・・(涙)
寒い日でしたが、足先の防寒対策をするとだいぶ楽でした。
eclさんに教わった撮影方法でメトカーフコンポジットを説明書を見ながらやってみましたが、
やったことのない画像処理に取り掛かるのは、エネルギーを使うというか、うまくいくのか心配でした。
最初、白っぽいさえない仕上がりを見て、ガクッときましたが、
出来上がった画像を調整することで、彗星らしさを表現するものなのですね。
そういった目で見てみると、ネット上にいろいろ彗星の写真がたくさん出てきますが、
強調し過ぎのものもあり、さじ加減が大切ですね。
極軸合わせやピントが合わせがちょっと雑になってしまいましたが、
まだ経験の少ない私にしては、このくらいの写りで上出来に思えてきました。
機材の設置中は私もそっけなくなります。せっかく付き合ってくれている人になんて失礼なんだと思いながらも・・。
eclさんでさえそうなら、みんなそうですね。(笑)