黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-

20240107

年末年始は、望遠鏡の練習、黒川の白鳥。

●12月29日~1月4日まで、年末年始の休み。どこかに出かける予定は立てず、いろいろたまっている用事を済ませることに。特に一番気になっていたことは、4月のメキシコ皆既日食の計画と練習です。あと3か月しかありません。どんな撮影または観測をするかということだけは、決めておかなければなりません。

今までと違ってメキシコの入国は、カメラは2個まで、望遠鏡は1個、双眼鏡は1個・・という決まりがあることから、基本的にその規則に従って計画することにしました。

①オリンパスOMDEM-1Ⅱ+300㎜望遠 (35ミリ換算600㎜)SWATで追尾 →コロナの撮影
②Canon5D4+魚眼 →風景と日食の連続食分撮影
③BORG(望遠鏡として)は20㎜と6㎜の接眼レンズを付けて観望 →ゆっくりじっくり観る     
この3つを考えてみました。

③の望遠鏡での観望の練習を何回か行いました。いろいろ試した結果、微動雲台とビデオ雲台の上に望遠鏡を載せ、ポーラメーターとファインダーを取り付け、操作性が良くなりました。

20㎜接眼レンズをのぞいてみると、白く輝く美しい太陽がみえました。6㎜接眼レンズはプロミネンスをよく観察したい時に使いたいと思っていますが、位置の微調整もやりやすいです。


きれいに見えるので、写真に撮りたくなりました。

コリメート法というのを思いだし、コンパクトカメラを接眼レンズに接触させて写してみることに。コンパクトカメラは、オリンパスTg6とSONY RX100Ⅱで試してみました。オリンパスTg6はフォーカスブラケットが使えるという点で期待したのですが、絞りが自動のため、露出の調整が難しく、向いていませんでした。SONYのRX100Ⅱは、シャッター速度も絞りも決められる、ズームで大きくしてもピントが合うので、この用途には合っていました。

SONY RX100Ⅱを使ってクリニックのベランダで撮影の練習。

ズームで、いろいろな倍率で写してみました。

色収差というのでしょうか。辺縁にぐるっと青い色が写り、少しシャープさが低下していますが、思っていたより良く写ります。観るついでにちょっと写すならこれも良いかも。

今の時期、太陽の高度は30度くらいしかありません。今度の皆既日食は高度70度でかなり高いので、夜、高度60度くらいの月で練習。
コリメート法 SONY RX100Ⅱ。

望遠鏡はかなり上に向けましたが、操作がしにくいということは、ありませんでした。月のクレーターは、辺縁ではへこんで見えますが、内側に行くと盛り上がりに感じるような写りをしていました。
とりあえず、ズームも使いやすく操作性も悪くないことを確認できました。

望遠鏡は、今持っているものを組み合わせて使いやすくする工夫をし、試したいことはすべて試しました。
前回の日食のいろいろな失敗は、練習や確認不足のため、今度はそういうことのないように、何度かまた望遠鏡を出しては、繰り返し使って慣れて行こうと思います。
慣れたら、皆既中にポン・ブルックス彗星も観られる?いや、そんな欲張ったことはしない方が良いか・・、といろいろ思い巡らしています。

●12月31日、西方に行く途中、白鳥が来ているかどうか黒川にちょっと寄ってみました。

白鳥も含め、いろいろな野鳥が来ていました。ちょっとの時間、のどかに眺めてきました。

プロフィール

●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道 
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)

“年末年始は、望遠鏡の練習、黒川の白鳥。” への2件のフィードバック

  1. ecl より:

    日食の練習に余念がないですね。
    さすがです。
    コリメートによる色収差はアイピースと、カメラレンズのものが合わさるので仕方ないと思います。
    もちろん、それぞれの光軸も完ぺきとはいかないでしょうし。
    それでもこれだけ写れば十分ではないでしょうか。
    あくまでも眼視がメインで考えた方が幸せかもしれません。

    実は私も12月中旬に、ようやくダラス行きが決まりました。
    基本、一人旅なので、今は不安で一杯です。
    ただ、ダラスで、ロングイヤービュエンで一緒だった方と打ち合い、一緒に観察することになりました。
    私の方は、まだ全然計画を立てていません。
    あと3ヶ月なんですよね。
    そろそろ動かなければ・・・。

    それでは、お互い、良い日食を!

    • cross963 より:

      前回の失敗もあるし、今回もとても貴重な機会なので、練習、準備はきちっと行って、日食を迎えたいと思っています。余暇の時間のエネルギーは、大部分ここに注いでいる感じ。
      でも全く忘れる時間も持たないと、ちょっと疲れます。
      じっとしていられない性格の私は、あのような持ち込みのルールがなければ、望遠鏡でじっくり観望なんて考えないのですが、1回くらいこういう楽しみ方もよいのではないかと、いろいろ考えて行き着きました。眼視で、いろいろなことを感じて、じっくり記憶に残る観望ができればと思っています。

      ダラスに決まりましたか!それは良かったです。ドキドキですね。大冒険の日食旅行を楽しんできてください。

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