診療内容
●ほくろとは
母斑細胞(ほくろの細胞)が塊状になって増殖している皮膚の良性腫瘍です。
母斑細胞は、表皮、真皮に存在しており、メラニン色素を産生するため茶色い色をしています。
平らでこげ茶色のもの、薄茶色のもの、もり上がったもの、青みの強いもの、皮フと同じ色でもり上がっているだけのものなど、いろいろなタイプがあり、大きさも深さも様々です。
生後しばらくしてできることが多いですが、大人になってからできるものもあります。
黒あざとよばれる生まれつきの色素性母斑も、ほくろと同じ病態です。
●治療方法
・ほくろは、炭酸ガスレーザーで治療を行います。
補助的に、ピコ秒レーザーを併用することがあります。
・局所麻酔をします。
・炭酸ガスレーザーで表皮、真皮の母斑細胞の塊を削ります。
・削った直後は凹んだ状態となり、消毒し、抗生剤の軟膏を外用し、ガーゼ保護して終了します。
・施術時間は、10分~30分くらいです。
※母斑細胞は、真皮に深部まで存在していることが多く、浅く削ると再発が多いため、
ある程度深く削る必要があります。基本的にきずあとの残る治療です。
※下記のようなほくろはレーザー治療ができません。
・急速に増大傾向のあるもの
・不整な形、色調のもの
・ダーモスコピーで異常所見のあるもの
・50歳以上でできたほくろ
・大きいもの(レーザー治療で、きずあとが目立つ可能性の高いもの)
●治療後の経過、跡形
・ご自宅で、消毒、抗生剤の外用を行います。
・10日~3週間で、きずが治ります。(きずが治るまで絆創膏を貼るようにしてください。)
・治った直後は、軽度の凹みと赤みが出ます。数か月で徐々に軽減していきます。
・ほとんど傷跡がわからなくなる場合も多いですが、体質によってはニキビ痕様の軽度の凹み、水ぼうそうの痕のような白い瘢痕が残ることもあります。
・傷が盛り上がりやすい場合は、テーピングを3か月します。
・ぎりぎりに削るため、再発することがありますが、多くは部分的に色素がでてくる状態です。
気になるようでしたら、2回目の治療を行います。
●料金
1mm | 9,900円 |
1.5mm | 11,000円 |
2mm | 12,100円 |
3mm | 13,200円 |
4mm | 15,400円 |
5mm | 17,600円 |
局所麻酔 | 1,100円 |
2回目(残存または再発部)1年以内 | 3,300円 |
麻酔 | 1,100円 |
検査が必要なほくろは、保険適応となります。