診療内容
●肝斑とは
両側の頬にできる“もやっとした”シミで、おでこやフェイスライン、鼻の下にもできることがあります。女性に圧倒的に多いですが、男性にもできます。
女性ホルモンが発症に関係しているのではないかと言われており、30代くらいからではじめ、40代がピーク、50代半ばから薄くなってきます。
妊娠中に悪化することが多いです。
治療により、改善しますが、完治させるのは難しく、良い状態を維持することを目標にして、治療を行います。
●治療方法
1.トランサミン内服
ビタミンC、E、ハイチオール内服を併用します。
2.そのほかの治療(自費となります。)
・トランサミンクリーム、トレチノイン・ビタミンCクリーム外用
・メディカルエステ トランサミン、ビタミンCのイオン導入 乳酸ピーリング
・ジェネシス 肌の代謝をよくする低出力レーザー
・高濃度ビタミンC点滴
・ハトムギCRDエキス(サプリメント)、ビタミンCサプリメント(1日2g)
●治療後の経過
トランサミン、ビタミン内服で、肝斑が改善したら、トランサミンは終了とし、ビタミン内服のみを続けます。
効果が不十分の場合は、2のそのほかの治療を、行うこともあります。
トランサミンをやめると、体調の加減でまた出てきてしまう、内服を続けないと抑えられない、やめると再発するのではないかと心配でやめられないというケースがあります。
トランサミンは、お薬ですので、予防で延々と内服することはおすすめしません。
落ち着いている時は中止して、また出始めたときに内服するのが良いです。
※トランサミンは、血栓のある患者(脳血栓,心筋梗塞,血栓性静脈炎等)及び血栓症があらわれるおそれのある患者は、使用できません。
トランサミン長期内服になる方は、高容量のビタミンC(1日2g以上)、ハトムギCRDエキス(ターンオーバーを促進して色素沈着を抑制するはたらきのあるサプリメント)に切り替えてみる方法もあります。
これらのサプリは、肝斑を抑えるだけでなく、抗酸化作用や成人病予防としても身体によいので、おすすめです。