診療内容

●円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、頭髪の一部が円形状に抜け落ちる病気です。
頭髪の産生に関わる毛包”と呼ばれる部分が、リンパ球によって攻撃を受ける自己免疫疾患と考えられています。

円形脱毛症を患う4人に1人は15歳以下で発症し、10~20%程度は遺伝が関係しているとされています。
多くは軽症~中等症で、ほとんど自然治癒しますが、繰り返すことも多いです。(頻繁に繰り返す人、何年かしてからできる人まで様々。)
中には、重症化して頭部全体、体の毛が抜けることもあります。原因は不明ですが、遺伝的要素に加え、疲労や精神的ストレス、感染症、不規則な生活などもリンパ球を過剰にはたらかせるきっかけになっている可能性もあります。

●治療方法

・ステロイド外用、塩化カルプロニウム外用
→軽症に行います。

・脱毛部へステロイドの局所注射
→注射による軽度の痛みはありますが、毛の再生が早く見られます。

・液体窒素凍結
→体に負担なく、広範囲に行うことができます。

・セファランチン、グリチルリチン、亜鉛の内服

・局所免疫療法

→頭皮にかぶれを引き起こす薬剤を塗って炎症を引き起こし、リンパ球の毛包への攻撃を弱める治療 です。

ビタミンB群・亜鉛・アミノ酸などのサプリメントは、毛の成長に欠かせない栄養素であり、生えてくる毛の回復を促したり、コシのあるしっかりした毛髪にします。
併用すると良いです。