診療内容

●いぼ(ウイルス性疣贅)とは

指や足のよくできる、1mm~5mmくらいまでの皮膚が硬く盛り上がっている皮疹です。
いろいろな形があり、多発したり、いくつものいぼが集まって局面状になっているものもあります。
皮膚にヒト乳頭腫ウィルス(HPV)が感染してできます。

小さな傷からウイルスは侵入し、表皮基底細胞で増殖します。手足にできることが多いですが、全身どこにでもでき、特に免疫力や皮膚バリア機能の低下した人、髭剃り部位にもできやすいです。陰部にできるものは尖圭コンジローマと言われています。

● 治療方法

・液体窒素凍結療法
・オキサロール軟膏外用(いぼの厚みを薄くする)
・スピール膏(いぼの厚みを薄くする)
・グルタルアルデヒド外用(ウイルスを抑える)

・接触免疫療法(DPCPでかぶれを生じさせ、免疫反応でいぼを治りやすくします。)
・ヨクイニン内服、ハドムギCRDエキス、ビタミンB群内服
・ブレオマイシン注射(難治性のいぼに行います。)
・ロングパルスヤグレーザー照射(血管の多いタイプのいぼに行います。)

● 治療経過

液体窒素凍結療法が基本的な治療法です。
治療後、水ぶくれまたは血豆になり、2~3週で剥がれ、イボも一緒に剥がれます。
何回か繰り返すことで取れることも多いですが、中には何度行っても取れないいぼもあります。その場合、他の方法での治療を試みます。

自分の免疫力で自然に消失するケースもあります。