診療内容

●たこ(胼胝腫)、うおのめ(鶏眼)とは

皮ふに、圧迫、摩擦など機械的刺激が続くと、角質が増殖が生じ、皮膚が厚くなります。
角質が均一に厚くなったものをたこ、中心部に円錐状の角質塊からなる芯ができてしまったものをうおのめと言います。
機械的刺激の加わりやすい手足の骨の突出部、特に足に合わない靴を履いている人、足の骨が変形している人、立ち仕事の多い人に発生しやすいです。

症状が強くなると、圧痛が出てきます。
(硬いものを踏んだとき、痛みを感じるのと同じです。)

よく正座をする人は、足背にたこができやすく、すわりだこと呼ばれています。

●治療方法

・軽症例は原因の除去。

・痛みを伴う場合は、厚くなった角質や芯を削って、硬さを取り除く処置を行います。
厚みが強い場合は、スピール膏で、角質を柔らかくしてから、削ります。

・たこ うおのめの治療は、基本的に対症療法であり、時間が経てば、また硬くなり痛みが出てくることが多いです。
25%尿素軟膏、10%サリチル酸ワセリン、オキサロール軟膏(ビタミンD3)を、毎日外用することで、硬くなるのを遅くします。
痛みがでる前に削り取りの処置を行います。

・原因となっている機械的刺激を取り除くことで、徐々に症状が軽減します。

たこやうおのめがあると、痛みで、歩行のバランスが悪くなり、特に高齢者では、関節や腰が痛くなるなど、日常生活に支障が出てくることがあります。
軽症のうちから原因除去を行い、痛みのある場合は、硬いところを削ると楽になります。