診療内容

●ケロイド・肥厚性瘢痕とは

きずが治った後に、赤く硬く盛り上がったきずあとを肥厚性瘢痕と言います。
もとのきずの範囲を超えて、増大するものをケロイドと言いますが、中間的なものもあり、肥厚性瘢痕とケロイドの区別は難しいです。

●治療方法

1.ステロイド外用 
2.ドレニゾンテープ、エクラープラスターなどステロイドの貼り薬
3.ステロイド注射(局所麻酔をしてから、ケロイド内に注射します)
4.トラニラスト・柴苓湯内服
これらの治療で、病変の平坦化、硬さが消失すれば、ヘパリン類似物質含有軟膏に変更し、維持するための外用を続けます。
5.レーザー治療

レーザー治療について

施設によって、色素レーザー(585nm、595nm)やNdYAGレーザー(532nm、1064nm)などの赤みに反応するレーザーや、真皮成分の再構築を促すフラクショナルレーザーが使用されることがあり、ある程度の治療効果は報告されていますが、レーザー治療の適応となるケースは、厚みが薄く、色調の改善を目的としたものとなります。厚みの強いものは効果が弱いです。

当院では、軽度の肥厚性瘢痕に対して、NdYAGレーザー(1064nm)による治療を行っています。(接触照射、ジェネシス)

※これらの治療で効果の乏しいもの、もともと重度のものは、専門的病院での治療の適応となります。
※レーザー治療は自費となります。

ケロイド(前胸部)