黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-
2022/ 05/ 25
10年前の5月21日を振り返って・・
数日過ぎてしまいましたが、10年前の5月21日は、思い出深い日なので振り返ってみました。この日は日本で金環日食がありました。当時、日食についてほとんど知識はなかったのですが、めずらしさで観望することに。フォトショップも少し学んだことから、はじめての連続食分撮影にチャレンジしました。
Canon5D2、ズームレンズの100mmで写しましたが、100mmでは全経過が写野に収まらないことも考えず、レリーズのタイマーも使わず、三脚にぶつかりずれてしまうなど、そんな状況でしたが、最後まで写し終えました。
宇都宮の金環日食。2012年。
ずれた画像をつなぎ合わせるのはたいへんな作業でしたが、何とか仕上げました。
初めての連続食分撮影、まずはあきらめなかったということで自分では良しとしています。
これをきっかけに連続食分撮影をきちんと成功させたいと思うようになりました。
観望していた時の状況を思い出してみました。
金環になった時、日食グラス越しにくっきりした黄色い環が見えました。環に関してはそれほど強い印象はなかったのですが、最後まで見届けようと思って見ていたら、ある時黄色く見えていた環が急に赤色の粒々のネックレスのように変化、少しして環の下からキラキラの光が現れてふわっと流れるように光りました。と同時に環が切れました。幻をみたような感じ。ちょっと瞬きしていたら逃してしまったかもしれませんが、スローモーションのように記憶に残っています。
後でこの現象はベイリービーズであることを知りましたが、何も知らずに見たのが良かったのかもしれません。これをきっかけに、皆既日食というものも見てみたくなり、その後何度か皆既日食ツアーに参加しました。連続食分撮影もその都度チャレンジ、幻のような光も毎回期待して。
インドネシアでの皆既日食。2016年。
アメリカでの皆既日食。2017年。
チリでの皆既日食。2019年。
ダイヤモンドリング。
幻のような光というのは皆既が終わりそうな時(この写真のような状態の時)に出現しますが、肉眼で見えたものは、写真に写った感じとはかなり異なっています。
ハチドリ。
10年前の金環日食のベイリービーズをきっかけに、この10年は日食、月食を追いかけ続けました。
毎回いろいろな出来事がありますが、そのたびに大きな刺激をもらってきました。宇宙のパワーはすごいです。
プロフィール
●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)
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日食総集編ですね。
簡単に海外に行けない昨今、こうやって過去10年を振り返るのも良いのではないでしょうか。
どれも素晴らしい画像ばかりですが、わたし的にはインドネシアの写真が一番好き。
皆既の連続写真としては若干露出が多めかもしれませんが、ロケの良さ、天候に恵まれた様子がとても良く伝わってきます。
そして、なんだか清々しい雰囲気を感じます。
皆既の露出をブラケットされ、数種類からこの組み写真を完成されたんでしたっけ?
とても良いセンスをお持ちなんですね。
近いうちに本物の黒い太陽を見られるようになると良いですね。
ありがとうございます。
日食は1つ1つに思い出がたくさんあるので、今回少しだけピックアップしました。
あまり冒険はせずいつも一般的な日食連続写真のため、センスの有無はわかりませんが、
ブラケット撮影は行い、色合いのちょうどよさそうなものを選んで組み合わせています。
インドネシアは、皆既の明るさがちょうどよく写っていたものは、背景がかなり暗かったため、明るい背景のものを選びました。ちょうどよいというところは難しい・・。
思い出してみると、インドネシアは南国の朗らかな雰囲気でしたが、イスラムのお祈り?が聞こえる中で欠けていく太陽を見るのはとてもエキゾチックで素敵でした。ただ皆既中は、計画通りに動けず、いろいろ失敗をしましたが。
それぞれの国の雰囲気を感じながら日食観望は楽しいですね。
世の中が穏やかになってから、また黒い太陽を見たいです。