黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-

20211121

皆既月食のようだった部分月食観望&撮影

11月19日は、ほぼ皆既に近い部分月食がありました。

平日なので、仕事は午後休みにして、撮影を行うことに。

今年の5月26日にも皆既月食を写しています。その時のうまくいかなかった事のリベンジも考えていました。

ただ、前回は時間的に忙しく準備が苦痛なものとなってしまいました。なので、今回はのんびりやりたいと思い、あまりきっちりした撮影スケジュールは立てず、撮影場所もよく行く鬼怒川河川敷に。

それから、前回三脚が古くなって微動雲台との固定が悪かったため、あたらしい三脚を購入、

マンフロットジュニア雲台では望遠鏡を支える力が弱いことから、もうちょっとしっかりした微動雲台を使うことにしました。

久しぶりの赤道儀使用のため、2日前にクリニックの駐車場で2回ほど設置の練習。

当日午前中、時々天気予報を確認すると、思っていたより曇るようで、一瞬福島県も考えましたが、予報はコロコロ変わり、どこも大して変わらなさそうなので、予定の場所へ。

3時前に到着。温かく、トンボやチョウが飛んでいました。

1時間半あれば焦らず準備ができそう。

この場所は、散歩や自転車を楽しむ人が多く、暗くなっても一人で撮影を続けられそうと思って選びましたが、

幸いなことに、朗らかな方が撮影に来られ、より安心して過ごすことができました。

月の出の時刻になりました。コンパスグラスでおおよそ出てくる場所は予想していましたが、月が出てきた場所が、けっこう外れてしまいました。あわててレンズを向けましたが、不慣れな赤道儀のため、合わせるのに手間どり、写したときは、月は地上から離れていました。

ピンク色の欠けた月。 OMD EM1Ⅱ BORG107FL 1.4テレコン (35㎜換算1680㎜) SWAT300で追尾。

ISO400 f7.85 1/15  16:33

この時間帯、どんどん空の色、月の色が変化していくのが幻想的。

サーモンピンク色に。

ISO400 f7.85 1/10 16:38

黄色っぽく。

ISO400 f7.85 1/10 16:41

この後、雲がでてきて、月は見えなくなることが多くなりました。たまにうっすら見えたり、消えたり・・。

ISO400 f7.85 1/20 17:06

皆既に近づき茶色っぽくなってくる頃は、ほとんど見えず。あきらめなくてはならないかも‥と思い始めたころ、

ぼんやり浮かび上がったり、隠れたりしながら、徐々にクリアになってきました。

ISO400 f7.85 15秒  17:53

ホワイトバランスや露出を変えながらいろいろ写してみました。

ISO400 f7.85 6秒 18:05

ターコイズフリンジ。

ISO400 f7.85 3.2秒 18:17

ISO400 f7.85 1/10  18:28

ISO400 f7.85 3.2秒  18:33

ISO400 f7.85 6秒  18:36

一番気にいっている写真です。真ん中に鳥がいます。

この頃、月が一番クリアに見えました。

まるで何かに齧られて、食べられてしまったような姿です。欠けている月が不思議に見えました。

ISO400 f7.85 1/500  19:38

丸い形に戻りました。

ISO400 f7.85 1/320  19:53

シーイングはよくありませんでしたが、曇りの天気予報のわりには見えた感じがします。

今回は月食のピークをみたら帰ろうと思っていましたが、後半から晴れてきたこともあり、全経過を観望することにしました。

来た時は20℃の気温が帰りは11℃。最初はカーディガンをはおっていましたが、フリース、ダウン、マフラーと徐々に重ね着に。長い月食(河川敷に5時間滞在)に、疲れ果てそうですが、月のパワーなのか不思議と元気をもらいました。

5D4と100㎜マクロでも写してみましたが、今回はおおよその設定でどんな写真が撮れているかまだ確認していません。そのうちアップするかもしれません。

プロフィール

●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道 
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)

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