黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-
2017/ 12/ 30
今年1年の天体撮影を振り返って
今年1年間の天体撮影を振り返ってみました。
1月15日。クリニック前の西小学校に植えてある木と金星です。
2月15日 北海道のぬかびら湖にあるタウシュベツ橋に登山ガイドさんと5人で星景写真を撮りに行きました。凍った湖の上を-15℃の中、スノーシューで往復4キロ歩きました。オリオン座のリゲルが山に沈みかけるまでの40分、必死に撮影。暗くて肉眼ではほとんど橋は見えませんが、写真では月明かりに照らされたタウシュベツ橋が浮かび上がってきました。体力的にはきつかったですが、神秘的でわくわくの冒険でした。
3月12日 鬼怒川緑地公園からの月の出です。月がピンク色できれいでした。
4月18日 新しく購入したBORG107FLで木星撮影にチャレンジ。木星の縞模様が写っていて感激。かなりトリミング。
5月5日 小浜島で南十字星の撮影。うっすらと写っています。レンズが湿気でくもっていたかもしれません。聖域のような島で、朝から晩までとても楽しく過ごしました。
6月 5~6月梅雨入り前は、アメリカ皆既日食に向けて太陽の撮影練習を行いました。赤道儀を使った超望遠撮影(1344㎜)は初めてのチャレンジ、私にとっては難易度が高く、何もかもたいへんでしたが、1つ1つ問題を解決していきました。20回は練習したと思います。
7月5日 大きな虹が見えました。この頃は、翌月のアメリカの皆既日食観測の心の準備で落ち着かない毎日でした。この二日後、七夕の日に主人の母が亡くなりました。
8月21日 アメリカの皆既日食です。今回は超望遠でプロミネンスを写すことを目標としていたため、1年前からの準備でした。kissx6i BORG107FL 1.4倍テレコンで 1344㎜。一番華やかだった第3接触前のプロミネンスは逃してしまいましたが、追尾もピント合わせも上手くいき、自分では”良くできた”と思っています。
9月 アメリカ旅行疲れか、天体撮影は行っていません。美容外科学会で札幌に行き、北海道大学植物園にちょっと寄ってきました。その時、博物館に南極大陸で活躍した樺太犬タロの剥製がありました。とてもかわいい顔の犬でした。何年か後、南極大陸で皆既日食がありますが、さすがに行くのは無理だろうな・・と思ったり、どこか旅行会社のツアーは出るのだろうか・・なんて考えてしまいます。
10月9日 早朝、奥日光に行きました。紅葉が始まっていました。ここは北海道くらいの気候です。
11月26日の月です。アメリカから戻ってきてからBORGのピント合わせが上手くいかず困っていましたが、自然になおったので、また使い始めました。シャープな写りが気持ち良いです。
12月21日 今年は寒いのでついつい星撮影に出かけるのがおっくうになり、家のベランダで撮影。58秒を99枚、約100分の星の軌跡です。Psで明合成。
今年1年を振り返ってみると、最大の目標だったアメリカ皆既日食は天気にも恵まれ、自分の限界に挑戦し、やり遂げた感があります。タウシュベツ橋撮影も空模様が不安定でしたが、撮影したい方角は晴れて良かったのと過酷な冬の撮影を成し遂げ、とても思い出深いです。
今後の課題は、星景写真を丁寧に撮る事です。条件の良い日に、きちっとロケハンした場所にフットワーク軽く出かけることが大切です。
まずは、来年は1月31日に皆既月食があるので、そこは何としてでも撮影を頑張りたいと思っています。まだ計画を立てていませんが、この休み中におおよその計画を練りたいと思います。
プロフィール
●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)
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こうやって1年の天体写真を振り返ると、何といってもアメリカ日食観測が上手くいったことに尽きるのではないでしょうか。
加えて先生の場合はタウシュベツ橋星景や、小浜島での南十字撮影の成功と、とても充実した年でしたね。
小浜島の写真にはオメガ星団は勿論ですが、エータカリーナ星雲も写っているようですし・・・羨ましい。
さて今年もあと1日。
来年はどんな年になるでしょうか?
多くの天文現象を見られると良いですね。
振り返ってみると、今年はあちこちに出かけていました。
確かにアメリカ皆既日食観測では、たくさんの準備をして、力を出し切って、そこそこ気に入った写真が撮れました。
タウシュベツ橋の写真もあの過酷な状況ではまずまずです。
でも、小浜島の写真は何とか南十字星は写りましたが、星は淡く単なる記録写真になってしまいました。
ほんと、来年はどんな年になるのか。
2月まではいろいろ用事がありますが、その先は見当がつきません。来年は天体現象をより快適に楽しみたいです。