黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-

20211206

レナード彗星

レナード彗星という美しい名前の彗星が、早朝4~5時くらいに東の空にあるとのことなので、

撮影に挑むことにしました。未だに慣れない極軸合わせの練習も兼ねて。

彗星は毎日すこしずつ位置が変わっていくものの1日しか見られない天体現象ではないため、自分の都合の良い日に、なんて思っているうちに、写すチャンスを逃してしまいがちです。でもさすがに朝の4~5時では仕事のある日は避けなければなりません。

12月5日(日曜日)、シーイングはベストではありませんでしたが晴れていたので、早朝に鬼怒川緑地運動公園で写すことに。家よりはましですが、光害はそれなりにある場所です。

まず広角で。肉眼では見えないので、アルクトゥールスを目印に。

5D4 24㎜(24-105㎜ズーム) ISO4000 f4.0 13秒  SWAT300で追尾  4:01

24㎜で、ごくうっすら写りました。

ズームで105㎜に。

5D4 105㎜(24-105㎜ズーム) ISO2500 f4.0 45秒   SWAT300   4:29

レンズを変えてみました。

5D4 100㎜マクロ ISO2000 f3.5 30秒  SWAT300    4:48

マクロ100㎜(単焦点レンズ)もズームレンズも写りは変わらないような・・。気のせいかもしれませんが、ピント合わせがマクロ100㎜は難しい感じがしました。

今度はレンズを100-400㎜のズームレンズに変更。ポータブル赤道儀SWAT300で追尾していて、レンズも重く焦点距離も長くなってきたので、時々極軸望遠鏡をできるだけ正確に合わせ直しをしました。この極軸望遠鏡は、今年初めに新しく購入したポラリエ極軸望遠鏡PF-LⅡですが、北極星を含め3か所の星で合わせるタイプで、以前のものと比べるとずっと使いやすくなり、極軸合わせがやりやすくなりました。

5D4 180㎜(100-400㎜ズーム) ISO4000 f5.0 30秒  SWAT300   4:59

350㎜ズームに。その都度ピントの合わせ直しですが、できるだけ丁寧に。

5D4 350㎜(100-400㎜ズーム) ISO4000 f5.6 26秒  SWAT300   5:15

最大の望遠の400㎜に。

5D4 400㎜(100-400㎜ズーム) ISO4000 f6.3 58秒  SWAT300    5:26

集中して写していたため時間はチェックしていませんでしたが、なんとなく明るくなってきていました。

ここで終了にしました。

片づけをしていた時、レンズが少しくもっていたのに気づき、ちょっとショック。今後はレンズヒーターを使うことにします。

帰る頃、朝焼けがきれいでしたが、疲れたので日の出までは見ないで帰ることに。 5:58

今回、スムーズに彗星を見つけることができ、極軸合わせ、ピント合わせの練習にもなり、有意義な時間でした。

彗星の写りは、やや尾が薄いですが、私にしては十分。

気温は0.5℃で、手足が冷たい中の作業がちょっと辛かったので、今後はその対策が必要です。

家に帰ってから、昼までぬくぬく気持ちの良い睡眠をとり、すっきり。彗星からすがすがしさをもらった感じです。

今回、一番気に入っているのは350㎜で写したもの。トリミングしました。

こんな時間に付き合ってくれた夫には感謝です。

プロフィール

●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道 
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)

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