黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-
2026/ 03/ 03
撮影旅行3日目 行くかやめるか、午前3時50分の決断
この日、自然と目が覚めたのが、午前2時か3時かよく覚えていません。さっそくGPV気象予報を確認。変らず、中くらいのグレーで示されていました。実際の空はどうなのかと家の外に確認に出たところ、まだらに雲はあるものの星がちらりと見える状況。豊頃町も同じような天気予報なので、その時に行く価値ありと直感しました。最初私が「行こう」と言ったら次男は渋りました。私がもういいか、と思った瞬間、次男が「行こう」と言い始め、この後押しで決断が固まりました。
3時50分頃でした。ものすごい早さで支度をして車に乗り込んで出発。
決断はもう遅いくらいの時間でした。どんなに急いでも間に合わないかもしれない。
やむなくトラックやタンクローリーを次々追い越しながら、必死に急ぎました。
到着は4時30分は過ぎていました。星が見えている。それだけで嬉しくて、二人で雪原に入りました。頭上にはスターリンクのような光が並び、そのことも話題にしながら撮影場所を探しました。
GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO6400 F4 15秒 プロソフトンクリア 4:46

気づくと、すぐ近くに5人ほどの撮影者がいました。明かりひとつ漏らさず三脚を立てていたのです。
なんて迷惑なことをしてしまったのだろうと思い、慌ててライトをできるだけ消して撮影体制に入りました。誰も何も言わず、静かに受け入れてくれていたことに心が温まりました。
GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO6400 F4 15秒 プロソフトンクリア 4:50

すでに薄明は開始しています。
GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO6400 F4 15秒 プロソフトンクリア 4:52

それにしても人工衛星が多い。
急速に明るくなってきました。
GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO6400 F4 15秒 プロソフトンクリア 4:55

私が写しているところ。(スマホ)

GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO8000 F4 15秒 プロソフトンクリア 4:57

GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO6400 F4 15秒 プロソフトンクリア 5:01

天の川が薄くなっていきます。
さそり座と一緒に。
GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO5000 F4 15秒 プロソフトンクリア 5:03

着いてから、天の川が見えなくなるまで15分くらい、あっという間でした。
GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO5000 F4 10秒 プロソフトンクリア 5:05

あの時決断しなかったら、タンクローリーを追い越さなかったら、間に合わなかったでしょう。
動いてよかったとつくづく思いました。
朝になりました。
GFX100Ⅱ GF20-35(20ミリ) ISO2500 F4 6.5秒 プロソフトンクリア 5:14

撮影は終わって、スケートリンクのように凍っているところを歩いて戻ることに。

ところが、この時期にしては珍しく-4℃と気温が高く、氷はひびが入り割れてしまいました。

次男は長靴だからよいのですが、私の靴はじんわり浸みてくる感じ。氷は連鎖的に割れていき、なかなか抜け出せなくなりました。足首まで水に漬かりそうになったので、あわてて氷をパリパリ割り進み、何とか地面にたどり着きました。ちょっと楽しかったりして。われる氷の音も良い思い出です。

記念撮影。

1時間の滞在でした。帰ることに。
豊頃町の十勝川の橋の正面に神社があります。運転しながら、ありがとうと伝えて、豊頃町を後にしました。ここなら私ひとりでも夜に行けるかもしれません。またいつの日かハルニレに会いに行こうと思います。帰り道、日高山脈が朝の光に照らされてピンク色に美しく見えました。いつか日高山脈を背景にした星景写真や朝のピンク色に染まった山脈を写してみるのも良いかもしれないと思いました。
家に帰って、午前中は睡眠。お昼はこどもたちのリクエストで豚丼を食べに行くことに。
初めて行くお店です。
ロースとバラ肉の豚丼です。

豚丼はこのお肉の厚さだから美味しいんですよね。

この日はその後はだらだらと過ごし、夜は六花亭のケーキ。

3日目はこんな1日でした。
プロフィール
●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)
お~!なんだかんだと言いながら、バッチリ、ハルニレの木と夏の天の川をゲットされておられたのですね。
少しずつ空の色が変わっていく様子が素敵で、北海道の朝の凛とした空気感が伝わってきます。
星景としては、一番暗かった最初の写真(全体の2枚目)が、星が多く写っていて美しいです。
残念なのは、明るい人工衛星か多いこと。
それを考えると、3枚目(全体の4枚目)が良いと、私は思います。
子供たちも、嫌がらずに付き合ってくれて良かったですね。
こんな素晴らしい光景に出会えて、良い思い出になったことでしょう。
結果的に欲しかった写真はゲットできました。(細かな課題は残りますが。)
ただ、滞在中は気持ちが休まらず、どこか落ち着かない時間を過ごしていました。
振り返ってみると、3日のうち、撮影のチャンスがあったのは、私が動いたほんのわずかな時間帯だけだったように思います。目的をもった星景写真では、このくらいは当たり前なのかもしれません。もしかすると、ふつうより少しだけ運が良かったのかもしれません。
人工衛星はもはや避けられない存在だということを今回実感しました。それも含めて今の時代の星景写真なのでしょうね。
本当はマイナス15度くらいの、張り詰めた空気感を写したいと思っていましたが、拍子抜けするぐらい暖かくて。でも、それでよかったのだと思っています。
次男も軽やかに付き合ってくれました。あの朝の景色やはかない天然のスケートリンクは彼にとっても思い出のひとつになったのではないかと思っています。