黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-

20210613

導かれた観測地 上浦幌PA

先月の皆既月食観測の時間的なしわ寄せで、やらなければならない事が進まず焦る毎日ですが、いまだに思い出に浸っています。ちょっと振り返りをしてみます。

 

月の出が好きな私には、今回の月の出とともに始まる月食とスーパームーンはとても魅力的で、GPV気象予報を毎日何度もチェックしていました。こんな時期なのでいろいろ考えましたが、確実晴れると思われる北海道行きを直前に決めました。観測場所は決めていませんでしたが、きっと良い観測地が導かれるはず・・、と心のどこかで思っていました。

 

機材のチェックは不十分でしたが、とりあえず荷物を詰め込んで、車で羽田空港へ。

飛行機の中で、レリーズの設定をしていました。

 

帯広到着の飛行機は、午後2時。(今は便数が少ない。)

できれば5時に、機材の準備を始めたいと思っていました。(月の出は6時45分頃だったような・・。)

 

母に空港に迎えに来てもらい、実家で天気予報のチェック、行先を考えました。当初、豊頃町のハルニレの木と一緒に写したいと思っていましたが、19時~22時のどこかで薄雲がかすめていくようでした。その時間帯がずっと晴れているのは十勝では足寄、陸別あたり。なので、足寄湖に行くことに。

 

途中の士幌町、上士幌町は、本当に美しい畑の風景。このあたりも良いかなと思いましたが、天気予報に従い足寄へ。

 

足寄湖に着いて、コンパスグラスで方角と景色をチェック。目的の方向の景色が気に入りませんでした。そのため、ちょっと車で移動しては、何度も繰り返しました。だんだん平地が少なくなって山が多くなってきてしまい困りました。この時点で時刻は5時くらい。

 

足寄と本別方面に別れる交差点に来て、山が少ないと思われる本別方面に進みました。もうそろそろ決めないと!と焦り、河川敷や路肩、いろいろなところに車を止めては、見渡しましたが、だんだん条件が悪いところばかりになってきてしまい、ここならば!、と思った大きな路肩も電線でいまいち。いつの間にか浦幌町まで来ていました。もう何だかわからなくなって、道東自動車道に乗っていました。観測地は導かれるはず‥感じていたのは思い込み?と疑った瞬間、パーキングエリアが目に入りました。時計は見ていませんが、5時50分過ぎ。

 

降りて、コンパスグラスでチェック。ちょっと丘のような山がありましたが、見晴らしの良い素敵な風景。

上浦幌パーキングエリアからの眺め。

良いところがあったと思いました。

 

この頃には、準備時間は1時間もなく、機材の入ったスーツケースを見ると、気持ちが折れそう、体も力が抜けていきましたが、何とかしなければと思って、方角、構図が適当にならないように、広角、望遠ともくもくと設置をしました。

 

設置から数分で、月が昇ってきました。

ちょうど低い山のおかげで月が見えてくる時間が遅く間に合いました。

 

広角の連続食分撮影です。前回アップしましたが、いまいちなのでPsでいろいろ調整して、風景を活かした写真にしてみました。

望遠は組写真にしてみました。

 

ほんとに、このパーキングエリアに行き着くことができて良かったと思っています。ここを過ぎたら、帯広に戻ってしまうだけでした。「導かれた観測地」であったと、つくづく感じています。
上浦幌PAとは、こんな感じのところです。トイレと自販機があります。時々、トラックが休憩に止まっていましたが、誰もいない時間も多く、駐車スペースからはみ出して止まっても、何も言われません。1組か2組か、皆既月食を見に来ている人がいました。
気温は、9℃くらいだったか、実家にあった適当なヤッケを着てちょうどよかったです。
母はガソリンが減るのを心配して、車の暖房をつけず首にビニールを巻いて寒さを対策をしていました。

長時間、私の趣味に付き合ってくれて感謝です。

22時ころ終了にして、ほとんど対向車の来ない道東自動車道を通って帯広に帰りました。

 

翌日は、夕方の飛行機なので、それまで然別湖、糠平湖方面をドライブ。

然別湖は遊覧船がありませんでした。人も見かけず不思議な感じ。

 

糠平の三ノ沢橋梁。

 

タウシュベツ橋梁。

 

2センチくらいの大きいエゾオオマルハナバチ。ぶ~んと大きな音を立てて飛んでいて存在感がありました。

 

手をあげて、挨拶してくれてるようなしぐさが可愛いかった。

 

糠平のハチも、浦幌町のマスコットキャラクターのうらはと同じように手を振ってくれている?

帰りの飛行機はけっこう揺れ、ひとりで慣れてない首都高を運転して・・、と最後まで気を張っていましたが、無事宇都宮に戻ってこれました。

 

振り返ってみて、ドキドキな皆既月食観測遠征で、思い出深いものとなりました。

 

プロフィール

●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道 
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)

“導かれた観測地 上浦幌PA” への2件のフィードバック

  1. ecl より:

    なるほど、月食の日のドタバタ劇(笑)の様子が良くわかります。
    それにしても、今回、私の周りの知人で一番移動されたアクティブな方は先生ではないかと。
    それを支えて下さったビニールマフラー(爆)のお母さまがチャーミングですね。
    そういえば、もう何十年も前ですが、免許取り立ての私が、月食を見るために冬の日本海側を後にして前橋まで。
    心配したジーちゃんがついてきてくれました。
    寒さを凌ぐために頭にタオルを巻いていた姿を思い出しました。
    今回撮影されたお写真のなかで、皆既は勿論素晴らしいのですが、この山から昇ってきた半分欠けた月に妙に心を奪われます。
    青空が残る中にポカリと浮かび上がってきた月。
    前景の薄雲のせいか?なんだか不思議な感じがして素敵です。

  2. kurosu より:

    ドタバタしたものの、結果的に約束の地は準備されていて、途中魔物にやられそうになっても、何とか持ちこたえ、思っていたよりは、記録を残すことができたというストーリーとなりました。ハラハラドキドキの今回の皆既月食観測遠征、楽しい余韻を残してくれました。これも付き合ってくれた母のおかげです。
    eclさんのおじい様のタオル帽子も素敵な思い出ですね。若いころから、月食など天体現象を楽しんでいたなんて、豊かな過ごし方。
    青空の中の月は、多少自分の好みに明るさ調整しましたが、ああいう感じになったのも、あの場所ならでは。本当は、できるだけ平地で、わずかに欠けた丸い月を写すことだけをイメージしていましたが、結果的にギョーザ?のような形をしたこういう月も良いかと思っています。

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