黒須瑞枝のブログTreasure hunt in nature
-あちらこちら宝探し-

20170219

タウシュベツ橋撮影会 1日目

2月15,16日は、北海道のぬかびら湖にあるタウシュベツ橋という、廃線あとのアーチ橋を背景に星景撮影会を行いました。メンバーは、写真集などを出版されるほどのベテランの東京のNさん、スバールバルの皆既日食のツアーで知り合った旭川のYさん,Yさんと同じ職場のMさんと私の4人、この場所は素人が夜、行けるような場所ではないため、登山ガイドのKさんにお願いし、特別に行っていただきました。

 

宇都宮から朝4時のバスに乗り、7時50分発の帯広行きの飛行機で行きました。富士山と上弦の月が見えました。この月が一度沈んで、また昇ってきた時、タウシュベツ橋を照らしてくれるんだな・・と思いつつ。

きれいな雲海を眺めながら、あっという間に帯広空港に到着。天気だけが心配でした。

ぬかびらに着いてから、だんだん晴れてきて夕方には雲1つない空になりました。適度な月明かりがあり、オリオン座が沈みかける10時半~11時45分くらいを撮影時間に計画。撮影場所まで、片道2キロ歩かなければなりません。重い機材を背負って、しっかりした防寒服と慣れないスノーシューで歩くので、準備がたいへん。9時半頃出発、若干空がもやってきましたが、風もなく、穏やかな日でした。ガイドさんの後についてヘッドライトで前を照らしながら、スノーシューで黙々と凍った湖の上を歩きました。途中、黄色い月が昇ってきて幻想的。ダイヤモンドダストがキラキラ舞っていて、空を見上げても、キラキラがじゃまをして星の確認がなかなかできないほど。美しい光景でしたが、立ち止まってゆっくり眺める余裕はなく、皆、無言でひたすら歩きました。やっと橋に着いたのですが、橋の向こう側に行くのに坂を登らねばならず、何度も転びながらやっと撮影場所に到着。

 

フィルターなしで撮影。ISO800 F2.0 9秒 24㎜ 5DマークⅡ  23:08

何枚か写したものをフォトショップCCでパノラマ合成。

パノラマ合成 2つ目

今回はスノシューを履いていることもあり、場所移動はしていないので、構図はどれもあまりかわりません。撮影に必死になっていたら、手が冷たくて辛くなってきました。やっとのことでソフトフィルターをつけました。

ISO800 f1.8 20秒 24㎜ 5DマークⅡ  23:36

それから、魚眼レンズで写す予定だったことを思い出しましたが、手が冷たいのと思考や動作が鈍ってできない。ここで終わりにしないと、2キロ歩いて帰る体力がなくなってしまう・・と思い、魚眼は諦めました。手が冷たいのに、リュックの中にあるカイロを取り出すのもめんどくさい、温かい飲み物も持参しているにもかかわらず、取り出して飲む気がおきない・・こういうのが低体温症の症状という事で、ガイドさんが心配し、温かい飲み物を差し出してくれました。急いで片づけて帰る支度をして、Mさんが温かいカイロをくださったので、それを握りしめ一生懸命歩きました、指先の冷えが徐々におさまってきて、歩くことで体が温まり、復活してきました。でも道のりは長くつらかった。あまりに疲れたため、旅館に帰ってから、温泉にも入らず、そのまま寝てしまいました。

 

この日は-15℃くらいとのことで、比較的穏やかな日だったそうです。それでも、たいへんでした。これで風があったり、もっと気温が低ければ、体力がもたなかったかも。この日でよかったとつくづく思います。

 

プロフィール

●黒須瑞枝(皮膚科医)
●出身地:北海道 
●出身校:獨協医科大学
●趣味:旅行、写真(昆虫、植物、生き物、風景、日食、月食、星空など、自然のものなら何でも)

“タウシュベツ橋撮影会 1日目” への4件のフィードバック

  1. ecl より:

    北海道遠征、お疲れ様でした。
    早速、画像をアップしていただき有難うございます。
    実は楽しみにしていました。
    パノラマ写真にしても人工物が写らず、とても素敵な場所ですね。
    ソフトフィルターを付けられた頃には月が雲に隠れたのかな?
    どれもこれも力作ですが、わたし的には一番最初の月明かりに照らされたタウシュベツ橋の写真が好きです。
    命がけの撮影旅行でしたね。

  2. kurosu より:

    私のようなもともと運動しない者にとっては、
    北海道の冬の夜の遠征は命がけでした。
    それでも、ここ3~4か月毎日のように4キロ歩いてトレーニングしていたのですが・・。
    いろいろ経験して学ぶことも多々ありました。
    普段明るい所に住んでいると分かりませんでしたが、
    真っ暗な場所に行くと、月明かりの影響力の凄さを感じました。
    また、星景写真を撮る時、今までは月がない方が良いのかと思っていましたが、月が照らしてくれる美しさを初めて知りました。
    写真自体はカメラの液晶やパソコン上では、ちょうど良いかやや暗いくらいにみえるのですが、プリントすると、暗く写っていて、明るく補正が必要です。
    この点も次回改善しなければならないです。
    2日目は、星景写真は写していませんが、そのうち続きを書きますので、また是非見てください。

  3. kinda より:

    素晴らしい撮影会にお誘いいただきありがとうございました。1日目はほぼ快晴だったので、きちんと撮影できましたね。寒いのと、かんじきと重い荷物でからだはガタガタになりましたが、とても有意義な会でした。次回撮影するときは、出発時刻をはやく、荷物は軽く(カメラ1台+三脚)、橋に近づいた星空を狙う、色々な構図でとる、などと考えています。
    それから、日食のCD-Rのkurosuさんの記事みました。いろいろ完璧に撮影されていますね、凄いです。日食撮影はぜんぜん先輩ですよ。もしテルナテが快晴だったとしても、kurosuさんのようには撮れなかっただろうなと思います。高級セッケンもありがとうございました。奥さん喜んでました (^^)

  4. kurosu より:

    こちらこそ、KindaさんとMさんに撮影会に参加していただき、より賑やかで、力強く、楽しい撮影会になりました。ありがとうございました。Kindaさんはカメラ2つとは、たくさんの荷物を運んでいたのですね。撮影地まで距離があり大変でしたが、皆様の助けもあり、無事こなすことができました。今、思い出してみると、夜のあの場所の遠征は、幻想的で夢の中の出来事のようです。また、この日がベストと計画をした日が快晴だったことは奇蹟ですね。翌日は全く違う天気でしたから。次回は手の保温対策に尽きると思いました。
    日食記録集、見ていただいてありがとうございます。完璧でないですよ。魚眼は失敗したし、望遠も、もうちょっと中央に太陽を写したかったという反省点があります。広角はうまくいきましたが、編集長のアドバイスのおかげです。
    アメリカの日食の時は是非、kindaさんも記録集づくりに参加してください。
    また機会がありましたらよろしく願いいたします(^^)

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